涙について(短歌5首)
観覧車の、頂点に着て心中を謳う 横浜は愛してくれない
銀色を教えてほしい 好きだった殺人鬼が乗っている翼の
上を向き涙を堪えると空から、「泣いてもいいよ」とハグしてくれた
「三月を真空パックで届けます。」サラダチキンの塩気とか月
死んでいる都会の川は夜になり人の生きている光を映す
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February
2月に詠んだ短歌5首です。
ニュートンのゆりかご 君とすれ違う
1秒以内で 目線 目線
冬なんてもんは姑息な生き物で非情それでいて透き通る雪
今俺が生きているなら神様も釈迦も「ここだよ」って教えてる
両耳を塞ぎあなたの声の記録だけを留めて
目の裏を見て
「拍手って残像だね」と笑ってた 消えてった 高校時代の
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