砂を少々 空気にふれて光らせています親指についたままの
砂浜 君の足あとだけ泳いで脱出を試みている気がする
砂場みたいな、水を流して乾かせばまた無がやってくる手軽さを
スナイパー・ライフル頭に突き付けるにはせますぎる部屋に住んでる
砂肝、ひとりの夜ってこんなにもこんなにもかってなる味がする
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砂を少々 空気にふれて光らせています親指についたままの
砂浜 君の足あとだけ泳いで脱出を試みている気がする
砂場みたいな、水を流して乾かせばまた無がやってくる手軽さを
スナイパー・ライフル頭に突き付けるにはせますぎる部屋に住んでる
砂肝、ひとりの夜ってこんなにもこんなにもかってなる味がする
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「砕ける」は快楽の語彙だとすれば間脳を砕かれる妄想
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血のとろみが嫌・自らの言葉で・リストカットは・できないのかよ
君はもう戻れないから、ほら君は親の番号を思い出せない
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クローバー畑と同じ感触で矛盾している人が恋しい
偶然に見つけた透明人間の隊列は青い水の青色
桜には顔がないけど、僕たちの顔を見て散るらしい ごめんね
シーサイド・ラインはいいよ あんなにも短い、人の入れ物として
本当に死ぬこと以外かすり傷と思ってる人おろしはからそう
お隣のピアノに合わせて踊っても、踊りは音漏れしないですのよ
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破滅的・マイ・クラクション・赤信号・自爆・カルテット・無理・マーキュリー
(苛まれ交差点での信号待ち)Please freeze.(嗚咽)(雨音)
○
昇日の形が好きだ 凍ってる首元を砕くツルハシみたいで
パッて考えついたことをダラダラと書いていました。「おかしくね?」とか「浅くね?」とか「当たり前だろ」とかあると思いますが何卒。
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自分がどんな人間なのかってことは自分でずっと考えているが、ありうる答えは全部上辺だけな感じがするし、他人に聞いても自分が欲しているものは出てくることはなさそうだし、それで傷つくのは嫌だ。
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短歌を詠んでいるときは、自分と向き合っている感じがする。自分の感覚を信じて表現していくことは好きだし、安心感がある。でも出てくる31音で自分の全てを換言できることはないし、LSDもやってないし、ガンギマリ・巨人でもない。でも、当たり前だけど、こういう歌がいいと思って詠んでいるホンモノの自分がいて、それを他の人に読んでもらっているときには、錯覚かもしれないけど本当の自分を見せている感じがする。
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自分がしてきたこと全てに実は自分が溶け出していると思う。大学を受験して、帰ってきた点数は、明らかに自分が取った点数として納得できるものだったし、「点数で人間って測られてはいけないけど、限りなく人生だと感じた」とはそういう意味である。僕がやらかしてきたトラブルの数々も自分らしいといえば自分らしい。結果として明らかに間違ってたこともしてきた、その都度反省を繰り返した。僕は自分を肯定したい。申し訳ないとは思っています。
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短歌の話になるけど、Twitterとかに上がってる歌はどこか陳腐に見えてしまう。逆に僕の短歌を上げたとしても陳腐に見られる。難しい。
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言葉のウェイトってやっぱりある。僕が放つ言葉は軽くて、短歌に落とし込むとちょっと重くなる。短歌って形式の特性ではあると思うけど、僕の短歌だけ読んだ人は短歌すら軽く感じると思う。
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歌人は皆すごい。短歌の言葉だけで戦っている。音楽作ってる人もすごい。歌詞と作詞者の関係性が時々わからなくなる。勉強しないといけない。短歌はもっと上手くなりたい。
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自分のことが好きで、肯定したくなるのは、自分のことを肯定してくれる人が好きだからだと思う。他者としての自分との相互関係。
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去年の秋頃、死ぬことが本気で怖かったことがあって、死後の世界について想像するたびに、存在しない、死の感覚に自分の体を代入しては泣いていた。そのときに読んだ変なネットのサイトで、「右脳と左脳は別の人格で、脳梁のお陰で一つの人格として統合されている」ってのをみた。自分が好きだし、自分の脳梁も愛している。
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これを読んでくれている人はおそらく自分を分かってくれていたり、分かってくれようとしてくれている人だと思う。そういう人のことを僕も分かりたい。
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観覧車の、頂点に着て心中を謳う 横浜は愛してくれない
銀色を教えてほしい 好きだった殺人鬼が乗っている翼の
上を向き涙を堪えると空から、「泣いてもいいよ」とハグしてくれた
「三月を真空パックで届けます。」サラダチキンの塩気とか月
死んでいる都会の川は夜になり人の生きている光を映す
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2月に詠んだ短歌5首です。
ニュートンのゆりかご 君とすれ違う
1秒以内で 目線 目線
冬なんてもんは姑息な生き物で非情それでいて透き通る雪
今俺が生きているなら神様も釈迦も「ここだよ」って教えてる
両耳を塞ぎあなたの声の記録だけを留めて
目の裏を見て
「拍手って残像だね」と笑ってた 消えてった 高校時代の
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